朝日 &Wより
https://www.asahi.com/and_w/20190329/408226/
茅ヶ崎の内陸部、香川の地にある創業明治5(1872)年の「熊澤酒造」。古い蔵が集まる敷地内に、和食、イタリアン、ベーカリー&ケーキ、ブックカフェ、オープンテラス、雑貨ショップなど、さまざまな商空間が集まり、大勢でもグループでもわいわいと、時間を忘れて楽しめる。
一方で、ひとりで本を読むのもいい。何をしても、自由に放っておいてくれる雰囲気が、湘南のゆったりとした風に似合って、気持ちがなごむ。
毎年春に開く蔵開きのイベント、「酒蔵フェスト」では、近隣の人たちをはじめとする熊澤ファンが集まって、地域の文化祭といった風でにぎわう。
蔵元が地域とともにある姿は、6代目当主の熊澤茂吉さん(50)が、1994年に家業を継いだときから模索してきたものである。昨年の11月からは、そこに「ちがさき・もあな保育園」という、新しいプロジェクトも加わった。
同保育園は、NPO法人「もあなキッズ自然楽校」理事長の関山隆一さんとともに、「森のようちえん」のスタイルで運営する企業主導型保育園だ。森のようちえんとは、デンマーク発祥の保育法で、子どもたちが戸外で過ごすことが1日のベースになっている。 続きを読む