Appetizers 2020 autumn

柿と春菊の白和え

柿と春菊。旬の食材を白和えにしました。豆腐はフードプロセッサーでなめらかに。砂糖の代わりには甘酒を使用。口どけの良さが、柿の甘みと春菊の香りをより引き立てました。

味噌レバーペースト on カンパーニュ

三ヶ日町、大福寺の名物、大福寺納豆を使った料理を…と考案したレシピです。丁寧に血抜きした鶏レバーと玉ねぎ、ニンニクをよく炒め、八丁味噌、大福寺納豆と共にフードプロセッサーでペーストにしました。クセのある大福寺納豆は、当初は隠し味程度に使用する予定でいましたが、試行錯誤の末、使用量を増やし、粒感も残したところ、味の輪郭が際立ち、レバーのくさみも姿を消しました。クセのある食材は、隠し味ではなくアクセントとして使うべし、と教えてもらった料理となりました。レバーと大福寺納豆、独特のクセを和らげる役目を担ったのは、円やかでコクはあるが、塩味のほとんどないハードチーズのコンテ。雑穀入りのカンパーニュとの相性も抜群でした。

きのこのポタージュ

ブラウンマッシュルーム、舞茸、椎茸。親しみのあるきのこの中でも、最も香りの強いきのこを鍋一杯、贅沢に使用しました。バターでソテーすると、立ち上がるきのこの香りに支配されそうな程に。和のポタージュに仕上げるため、鰹だしで煮込み、念入りにかけたミキサーでクリーミーな舌触りに。滋味深いポタージュとなりました。覚えてしまえば簡単で応用のきくポタージュ。他にもかぼちゃやじゃがいも、人参、トマト…野菜嫌いなお子様にも是非、お試しください。

えび芋の唐揚げ

その名の通り、海老のような形をした、今が旬の里芋です。今回は小ぶりサイズをチョイスし、その愛らしい姿を活かすため敢えてカットせず、個性豊かにあるがままの形に皮を剥きました。出し汁でほんのり下味をつけることがポイント。あとはブレンドした米粉と小麦粉を纏わせ、カラリと油で揚げるだけ。剥きたての柚子皮で作った柚子塩を振れば、最高のおつまみに。日本酒にも、ビールにも、白ワインにもピッタリです。

牛ロースの塩麹タリアータ

赤身の多い、上質なサーロインをステーキにしました。
お肉は、三ヶ日町のフードランドさんより、かなりのお値打ちで入手致しました。
ステーキの美味しい焼き方まで丁寧に教えて頂きまして、当日は、塩麹に数時間漬け込んだ後、レクチャー通りに焼き、ミディアムレアに仕上げました。
赤ワインと醤油、みりんを煮詰めたソースに絡め、香ばしいフライドガーリックを乗せて頬張れば、口中が至福の一時に。

蕪とミョウガの浅漬け

旬の蕪、彩りのミョウガと香り柚子との浅漬けは、すし酢の味付けで箸休めに。

焼き鯖寿司

脂が乗って鯖が美味しい季節。今回はノルウェー産を使用しました。丁寧に骨抜きし、漬け汁で下味をつけ、焼く直前に塩を振って焼きました。グリルやオーブンがなくても、フライパンでOK。焼く前に、包丁で皮目に切り込みを細かく入れることで、フライパンで焼いても皮が破けることなく美しく仕上がります。酢飯と焼き鯖の間には、仲を取り持つ甘酢生姜をたっぷり挟み、三位一体の美味しさに。

スモークサーモンと柚子蕪の押し寿司

押し寿司って何だか難しそう…?
いえいえ、自宅でも簡単に作れます。職人さんが使う押し寿司の型がなくても、ケーキのスクエア型や食パンの型、牛乳パックなどでも代用できます。
今回は、ミニ食パン型を使用しました。蕪は、サーモンが透けて見えるよう薄くスライスし、柚子皮と共に漬物に。酢飯にも柚子果汁を絞り、柚子の香り高いスモークサーモンの押し寿司にしました。余った酢飯で作った手毬寿司も好評でした!

デザート2種

大納言小豆と吟醸アイスの最中

絶対美味しい!の定番。あんこと吟醸アイスを最中にしました。
裏切らない美味しさの安心感って良いですよね。
一口サイズの最中は何個でもペロリといけそうで、締めくくりたくないほど、後を引くデザートとなりました。

「黒糖焼酎芋きんとんと吟醸アイスの最中」

蔵茶房メニューにもある「黒糖焼酎コーヒー」に使用している黒糖焼酎を、裏ごしした焼き芋に流し込んで練り込みました。
とっても甘い焼き芋で、甘味料いらずの焼酎の風味がアクセントの芋きんとんができました。
酒粕使用の吟醸アイスと共にサンドすれば、大人限定の最中に。