アルマン・アルナルが「野菜とマリアージュする」と選んだ日本酒

アルマン・アルナルが「野菜とマリアージュする」と選んだ日本酒

フランス人シェフが惚れ込む老舗酒蔵の日本酒

TABI LAVO より転載
URL:https://tabi-labo.com/290200/party_sake06

SAKEと前述しましたが、こう書いたとき指すのは日本酒です。欧米ではローマ字で表現したSAKE=日本酒の市場が飛躍的に拡大。なかでもフランスでは、食中酒としても人気が高まっている状況です。
その日本酒の味わいに惚れ込んだフレンチのシェフもたくさん。そのうちのひとりに、アルマン・アルナルというスターシェフがいます。「ラ・サシャニェット」というレストランで9年連続ミシュラン1ツ星を獲得するシェフ。土地の野菜の特長をとらえた料理を提供し、ベジタブルシェフを自称する彼が自身のレストランでもオンリストしているのが、宇都宮の老舗酒蔵がつくる日本酒「惣誉(そうほまれ)」。

アルナルシェフ曰く「野菜とマリアージュする酒」というほど、繊細で食事をより一層贅沢にしてくれるお酒なのですが、ここにあげたのは「惣誉 生酛仕込 純米大吟醸」。
吟醸や純米などは聞いたことがあっても、聞き慣れない“生酛仕込”というワード。これ、江戸時代から続く伝統的な製法で、自然に酵母や菌の繁殖を手間暇かけて育ててつくるお酒のことです。そのズルなく育てる丁寧さにより、しっとりと広がる旨みと、喉を通ったあとの余韻も存在感があり、芯の通った奥行きをもった酒に仕上がっています。
上品で繊細な飲み口なのに、酒としてしっかりとした本質をもつ一杯。和食はもちろん、フレンチのシェフが愛するように野菜からとったソースなどを使う洋の食にもブレることなく寄り添うお酒は、好みの難しい親との食事の席なんかにも最適。
自分が手塩にかけて育てた子どもが、こんなお酒をもって酌み交わしてくれたら、筋が通った大人になったと成長を感じてもらえるかもしれない。そんな期待もしてしまう1本を、帰省などもあるこの時期にオススメする次第です。

「惣誉 生酛仕込 純米大吟醸」
■アルコール度数:16度
■タイプ:日本酒
■原料米:特A地区山田錦
■精米歩合:45%
■参考価格:720ml 3240円〜