10/31/2018
りんごと塩サバのサラダ + <small>豚の餃子スープ仕立て</small>

りんごと塩サバのサラダ + 豚の餃子スープ仕立て

-塵も積もれば山となる-

自分の歩んできた道のりを一人、お気に入りのお酒を飲みながらふと振り返ってみたくなる時がある。大きなことは出来ないかもしれないが、これからも自分が決めた道を信じて些細なことを地道に続けていくしかない、コツコツと。そんな思いに浸りながら、ゆっくりと熟成され、独自の味わいを持つ純米吟醸酒を開けることにする。

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10/31/2018
ヒジキとれんこんの和え物 + <small>牡蠣のレモン蒸し</small>

ヒジキとれんこんの和え物 + 牡蠣のレモン蒸し

-空は無にあらず-

ほろ酔う時間はみなひとつの。この世の全ては儚い夢幻(ゆめうつつ)なのかもしれないが、ひとつ、確かに「ある」と感じるのは、心を「無」にして夢中で何かをしている時に出会う「ご縁」のようなもの。「空」は、何も無いことではない。とっておきの純米吟醸酒に、そんな想いで名付けた。

つまみは、長ひじきと茹でた蓮根、紫玉葱をホワイトビネガー、塩・胡椒、ごま油、黒酢で和えた和え物。

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10/31/2018
炙りキノコと焼きかぼちゃ + <small>生湯葉・生しらす生姜煮</small>

炙りキノコと焼きかぼちゃ + 生湯葉・生しらす生姜煮

-旬の恵み 千代にことほぐ-

一年四季、春夏秋冬の旬のものをいただく時、その美味しさは心身に沁み、自然の恵みに感謝したくなる。そこに酒があるとなれば最高の至福の時間だ。
今日の肴は秋の味覚、舞茸・エリンギ・銀杏・かぼちゃを焼き網で炙る。薄く焼き色がつく頃には旬の素材が持つ旨味の詰まった香りが広がり、焼けるのを待つゆっくりとした時間も愉しい。
焼き上がりが待ちきれずに片口にお酒を注いだ。とくとくとく・・。
ごま油に醤油、粉山椒で作ったドレッシングを合わせいただく。

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10/30/2018
MEAD MEATS FURUITS!

MEAD MEATS FURUITS!

-里山の花々を贈る 蜜酒の宴-

ミード酒は蜂蜜を発酵させて作る古代から伝わるお酒であり、“人類最古のお酒”と言われている。「ハネムーン」の語源にもなっており、昔から結婚の祝いの席でも飲まれ、新しいスタートを祝う贈り物にも最適だ。今日は、おめでたい報告とともにやってきた友人と「里山MEAD38」を使った美しい飲み物で乾杯。

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10/30/2018

Topics「風土が育てる搾ったままの酒」

朝日新聞デジタル「&w(アンド・ダブリュー)」より
https://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2018103031751.html?iref=andw_pc_top_ar_photo019

 ストライクゾーンど真ん中のお酒に最近出合い、すっかり日本酒党になった。そのお酒は「純米・無濾過(ろか)・生・原酒」。米と水だけを原料とし、雑味やうまみまで除去してしまう「濾過」をしない。自然の発酵を止める「火入れ」をしないから、「生」。アルコール度数の調整や、味のバランスをとるために加水もしないので「原酒」。「無濾過生原酒」とは、つまり「搾ったままのお酒」のことだ。
 このおいしさを教えてくれたのは、「日本酒応援団」。日本酒を造っているれっきとした会社なのだが、もともとは、日本酒好きが集まり、自分たちの好きなお酒(純米・無濾過生原酒)を造る小さな蔵を応援しようと集まったグループだった。それがそのまま醸造会社になった。
 そのスタイルはとてもユニーク。蔵をもたず、各地の歴史ある酒蔵とコラボレート。現地で米作りをし、その米で酒を造る。
 原料の酒米について、日本酒の蔵は従来、どこで育ったかより、品種を重要視してきた。一方、日本酒応援団は、提携先の蔵の地元で育てた米を使い、ワインのように「テロワール(気候風土)」を大事にする。極力手作業で少量生産することで、味わいの深さ、香りの高さを追求している。
 コラボしている酒蔵は6県6蔵。石川、大分、岡山、埼玉、新潟、島根。どこも技術力に優れ、酒造りに真摯(しんし)な当主がいる。同じ造り方をしても、味はすべて異なる。私はその土地の光や風などの空気感を思い浮かべたり、蔵の様子を想像したり。燗酒(かんざけ)の美味(おい)しい季節が来た。(フードジャーナリスト・北村美香)